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和瓦

和瓦

種類

日本で瓦屋根というとみなさんが想像されるのがこの日本瓦だと思います。素材は粘土で粘土瓦、本瓦とも言われています。

三州瓦、淡路瓦、石州瓦などが有名で三大産地とされています。

和瓦産地

日本の瓦産地

瓦は、仏教と一緒に日本に伝わったので寺院の多い西日本が産地の中心でした。当時の瓦は雪に対して重さや、瓦の隙間に入った水分が凍結で膨張し瓦が割れる凍害があることから、関東以北には瓦産地はあまりありませんでした。最近では原料や加工技術の改良で関東以北でも瓦の産地はあります。

粘土瓦の一種ですが釉薬瓦があります。三州瓦、淡路瓦、石州瓦などは乾燥した瓦素地に釉薬(ゆうやく)をかけて高温(1000度から1500度)の窯で焼きあげ、色をつけたり、ガラス状にコーテイングして水を浸透させないようにしています。高温で色をつけているので、剥がれたりすることはないので塗装する必要はありません。灰色、銀黒、青色とか、オレンジ色なんか普及していますし、他にも色々な色があります。

  • 灰色
  • 銀黒
  • 青色
  • オレンジ色

同じ粘土瓦でもいぶし瓦は釉薬をかけずに窯で、焼き上げる際に薫化(くんか)と言って空気を完全に遮断し蒸し焼きにして素地表面に銀色の炭素膜を形成させます。

色はいぶし銀と言われるように銀色のみです。銀黒は先ほどの釉薬瓦です。釉薬瓦との違いは全体に銀色で割っても中まで銀色です。新品の時は炭素被膜が付いているので、素手で触ると手の油分と反応して跡が着くので軍手をして搬入、施工をします。いぶし瓦は時間が経つと1枚1枚色のムラが出来、独特の風合いが楽しめます。

  • いぶし瓦
  • いぶし瓦

粘土瓦以外には、セメント瓦があります。その名の通りセメントから出来ており形は粘土瓦とほとんど同じですが、少しサイズが違ったりします。粘土瓦より少し軽量ではありますが、防水性がないのと紫外線、経年劣化で粘土瓦よりも割れやすくコケも生えやすいです。

瓦自体の材料は粘土瓦より1~2割安いです。 粘土瓦は耐久性も高く塗装の必要はありませんがセメント瓦は耐久性も低く、モルタルの外壁や薄型スレートと同様10年から15年を目安に塗装する必要があります。塗装などのメンテナンスを怠ると、塗膜が劣化し吸水性が進み、セメントのカルシウム成分が流出し、表面がざらつき骨材が現れ、少しの衝撃や屋根を上った際に割れやすくなります。トタン屋根のサビも同じですが手遅れになると塗装では強くなったり、元に戻ることは無いので、定期的な塗装が必要です。 セメント瓦はコンクリ瓦、PC瓦(プレスセメント瓦)とも呼ばれています。屋根の葺き替えの際、廃棄処理代が粘土瓦より安いですが、アスベスト(石綿)が入っている場合は高くなります。

セメント瓦 セメント瓦

形状

J型 J型はJapanese(日本)のJから来ており伝統的な日本の波型の和型瓦です。和瓦、和型とも呼ばれ一番馴染みのある形です。

S型 S型はSpanish(スパニッシュ)のSと言われるようにスペイン瓦とも言われます。Sの字のような形からS型と呼ばれるようになったとも言われています。

F型 F型はFlatのFで凹凸が少なく平板瓦と言われる瓦です。フランスから来たフレンチ瓦のFから来たとも言われてます。