施工事例Works
被せ葺き工事
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Before
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After
- 施工内容
- 瓦棒屋根カバー工法
- コメント
- 今回は、久しぶりに施工した瓦棒のカバー工法についてご紹介します。瓦棒工法は、かつて主流だった板金屋根の施工方法の一つです。昔のトタン屋根というと、この瓦棒か波トタンを指すことが多いです。
現在では、瓦棒は立平葺きという工法に、トタンはガルバリウム鋼板に変わってきています。立平葺きの方が施工も簡単で、なおかつ強風にも強く、トタンよりガルバリウム鋼板の方が錆にも強いです。ガルバリウム鋼板であれば、ここまで錆びることはありません。
今回の工事では、勾配が少ない屋根に対応する必要がありました。このような場合、横葺きの屋根では雨漏りのリスクが高まるため、縦葺きの工法が適しています。瓦棒や立平葺きのような縦葺き工法は、勾配が少ない屋根でも雨漏りしにくい構造になっています。
今回の施工では、既存の屋根の上に新しい野地板とルーフィング(防水シート)を張り、その上から新しい立平葺きを施工しました。立平葺きは、シンプルで美しい仕上がりが特徴で、現代の建物にも調和するデザインです。また、ガルバリウム鋼板は施工後のメンテナンスも比較的容易であるため、多くの方に選ばれています。
施工前
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写真をご覧いただくと、トタンが茶色く錆びている様子がわかります。錆が進行しており、いつ穴が開いてもおかしくない危険な状態でした。このように劣化が進むと、強風などで屋根材が飛ばされるリスクも高まります。今回のお客様からは、下地が傷んでしまう前に新しい屋根をカバー工法で施工するご依頼をいただきました。
施工中
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今回はカバー工法を採用したため、既存のトタンを撤去せずに、その上から新しい野地板を張って施工を行いました。場合によっては、増築などで高さを抑える必要がある際には既存のトタンを撤去することもありますが、今回は雨樋の位置に問題がなく、撤去せずに済むため費用を抑えられるカバー工法が適用できました。
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野地板を張った後は、次にルーフィングという防水シートを張ります。このルーフィングは、雨漏り防止の補助的な役割を果たしますが、将来的な雨漏りを防ぐうえで非常に重要な存在です。屋根材の下にしっかりとルーフィングを施工することで、万が一屋根材の隙間から水が入り込んだ場合でも、下地への浸水を防ぐことができます。この工程は、屋根の耐久性を高めるうえで欠かせないものです。
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下準備が整ったら、錆に強いガルバリウム鋼板を使用して立平葺きを施工していきます。ガルバリウム鋼板は、多少色あせることがあっても、施工前のトタンのように錆びることはほとんどありません。特に、よほどの塩害地域でない限り、耐錆性の高さがしっかりと発揮されます。しっかりとビスで野地板に固定していきます。この固定方法により、屋根全体が台風や地震といった自然災害にも強い構造となります。
施工後
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こちらが施工後の写真です。今回のように勾配の少ない屋根には、立平葺きという縦葺きの屋根を採用する必要があります。横葺きの場合、雨水が逆流して雨漏りの原因になる可能性があるためです。立平葺きには断熱材は含まれていませんが、カバー工法を採用することで屋根が二重構造となり、一定の断熱効果を期待することができます。また、施工のしやすさ、耐久性、耐震性に加えて、コスト面でも非常にバランスの取れた工法です。見た目もシンプルで美しく、モダンなデザインが特徴の立平葺きは、現代の建物にもよく調和します。
屋根雨漏りプロでは、屋根と雨漏りのプロとして、「絶対に雨漏りさせない屋根」を心がけて施工しています。日々の雨漏り修理で培った知識を活かし、雨の流れの特性を考慮した丁寧な雨仕舞の加工を行い、何十年も雨漏りしない安心の屋根をご提供できるよう努めています。お客様の気持ちに寄り添い、満足していただけるサービスをお届けすることが私たちの使命です。今後も信頼される施工を続けてまいりますので、屋根と雨漏りの事なら、ぜひお気軽にご相談ください。