施工事例Works
ベランダ防水工事
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Before
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After
- 施工内容
- コンクリートベランダ防水工事
- コメント
- 以前にご依頼いただいたお客様から、雨漏りのご相談を受けました。雨漏りが再発したのかと少し焦りましたが、今回は別の箇所からの雨漏りでした。1階での雨漏りで、ユニットバスの天井に点検口があったため、そこから原因を調査したところ、ベランダに問題があることがわかりました。コンクリートのベランダが原因であったため、防水工事を行うことになり、相性が良く耐久性に優れたウレタン防水を採用しました。
防水工事はDIYで挑戦される方もいらっしゃいますが、下地処理をしっかり行わないと密着が不十分になり、施工不良につながることがあります。特に、後から古い防水層を剥がして再施工するのは非常に手間がかかります。プロに依頼する場合でも、技術不足による施工不良が発生することがあるため、業者選びは慎重に行うことをおすすめします。
施工前
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ユニットバスの点検口から除くとベランダから雨漏りしているのが、一目瞭然でした。
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こちらは施工前のベランダの写真です。水はけが悪く、水が溜まりやすかった跡が見られます。
施工中
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下準備として、防水塗料では埋められない亀裂やヒビには、コーキングを使用して下地処理を行います。1mm以上の亀裂やヒビは防水塗料だけでは埋まらないため、適切な処理が必要です。
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知識や経験がないときは、全て防水塗料で対応できると思っていましたが、実際にはそう簡単ではありません。コーキングを使うと、その乾燥時間も工程に加わり、作業時間が増えます。しかし、こうした細かな工程こそが技術や経験の差につながる部分だと感じています。塗りの回数や乾燥時間、下地処理など、手を抜こうと思えばいくらでも抜ける箇所はあります。値段が高ければ良いというものではありませんが、時折「この価格で本当にできるのか?」と感じる他社の見積もりを見ることがあります。
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下地処理と高圧水洗浄を行った後、十分に乾燥させてから、防水塗料をしっかり密着させるためにプライマーを塗布します。
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プライマーを塗布した後、約2時間乾燥させてからウレタン防水の1回目を塗っていきます。プライマーは、塗布後に長時間放置することも、その間に雨が降ることも避ける必要があります。防水工事は天候や気温に大きく左右されるため、スケジュール調整が難しい部分でもあります。
1回目の塗り込みでは、下地によっては吸い込みが激しく、材料を多く消費することもあります。材料の使い方もマニュアル通りの量ではいかず、現場に応じたさじ加減が求められます。 -
ウレタン防水の2回目を塗布していきます。立ち上がり部分もしっかりと塗り込みます。ウレタン防水は、防水機能を十分に発揮するために、塗膜にしっかりとした厚みを持たせることが重要です。
施工後
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最後にトップコートを塗って完成です。ウレタン防水は紫外線に弱いため、保護のためにトップコートを塗って仕上げます。全ての工程をしっかりとこなすことで、乾燥時間の待ち時間が多く、手間もかかりますが、それが重要な部分です。何事も、下地が大事であることを改めて感じます。