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ウレタン防水

ウレタン防水とは?あなたの家に合った工法を選ぼう

建物の防水材として使用されている「ウレタン防水」。防水工事の中では比較的お値段も安く、塗り重ねるだけで劣化した防水材を改修出来る気軽さから、国内の防水工法の46%を占める主流な方法となっています。今回は防水工事を考えておられる方へ、ウレタン防水の基礎知識とメリット・デメリット、工法種類など詳しくご紹介したいと思います。あなたのお家の造りに合った、最適な工法を施すための参考にしていただければと思います。

ウレタン防水とは?

ウレタン防水はマンションや平屋根などの平らな屋上に施行する防水工事です。液体状にしたウレタン樹脂を何度も塗り重ねる事で、細かい隙間を一切無くし、つなぎ目の無い防水層を作って雨水を完璧に防ぐことが出来ます。ウレタン防水に使用される液状のものは、基本的に主剤と硬化剤の2成分が交ぜられており、塗装すると2つの成分が化学反応を起こして硬化していきます。気温や湿度などによっても変動しますが、約1日かけて硬化します。

ウレタン防水のメリット

「防水工事と言えばウレタン防水」と言えるほど主流な工法となっていますが、なぜこれほどウレタン防水の人気が高いのでしょうか?メリットをいくつかご紹介したいと思います。

  • 価格が安い

    ウレタン防水のメリットはなんと言っても価格が安いことです。誰でも気軽に工事を行うことが出来、お値段と比較して防水の効果も高く、その他にも様々なメリットが存在する事からウレタン防水がとても人気な工法となっています。

  • 工事のミスが少ない

    ウレタン防水は、専用の液体をローラーや刷毛、ゴムベラなどで塗り重ねて塗布するだけの簡単作業なため、失敗が少ないというメリットがあります。さらに簡単作業なので工期も短くて済み、急いで防水工事を行いたいという方にオススメです。

  • 複雑な場所でも施行可能

    ウレタン防水は液体を使用するので、複雑な形になっている場所や細かい空間などでも綺麗に塗布する事が可能です。

  • 建物に負担を掛けない

    ウレタン樹脂の液体は軽量なので、建物に負担をかけにくいという特徴があります。築30年以上経過しているような古い建物でも安心して使用する事が可能です。

  • 様々な下地に対応

    通常であれば以前の防水材が古くなって再度改修工事を行う場合、既存の防水材を除去してから新しい防水材を施行する形となります。しかし、ウレタン防水は既存の防水材の上から直接塗り重ねることが出来、その既存下地も様々なものに対応しているため、除去にかかる費用が発生せず簡単に工事を行う事が可能です。

  • つなぎ目のない防水層を形成できる

    ウレタン防水は液体を使用し何度も塗り重ねるため、つなぎ目が出来ず雨漏りのリスクを最小限に減らすことが可能です。

ウレタン防水のデメリット

ウレタン防水はメリットがたくさんありますが、デメリットとなる点もいくつかあります。 それぞれの防水工法では特化している部分が異なるため、何を重視して防水工事を行うのかをよく分析して選択するのがオススメです。

  • 均一性が困難

    ウレタン防水は手作業のため、職人さんでないと均一に塗り重ねるのが非常に難しいという特徴があります。均一に塗布されていないと、防水層が早く劣化してしまう原因にもなりかねませんので安心できる評判の良い職人さんに依頼するように致しましょう。

  • 5年~6年に一回トップコートの塗り替えが必要

    防水の耐久性を長持ちさせるために、ウレタン防水を施行した後、一番上の部分にトップコートを塗ります。このトップコートは5年~6年に一回塗り替えが必要で、怠ってしまうとウレタン防水材自体の損傷が始まり、全て改修しなければいけなくなる可能性もあります。防水層は紫外線に弱く、雨や湿気によるダメージも大きいため上から定期的にトップコートを塗ることが大切です。

  • 施行中は雨に弱い

    ウレタン防水はまだ乾いていない時点で雨に濡れてしまうと、塗った部分がまだ柔らかいためボコボコと凹凸が出来た状態で硬化してしまい、硬化不良を引き起こす可能性があります。

  • 匂いがある

    ウレタン防水材はシンナーを混ぜて塗り伸ばしやすくしています。そのためシンナー臭やウレタン防水ならではの独特な匂いが気になるという方は少なくありません。工事中は窓を閉め切る事で解決できますが、使用するウレタン防水材によっては匂いがかなりきついものもありますので、近隣の方にご理解いただけるようお願いする場合もあります。

  • 悪徳業者も多い

    ウレタン防水はメリットが多く利用者の人数がとても多いので、悪徳業者も残念ながら多く存在します。業者に依頼する場合は複数の工事会社を比較し、業績と信頼のある業者を選ぶ事が大切です。

ウレタン防水の補修が必要なサイン

ウレタン防水は定期的なメンテナンスが欠かせません。防水工事を行って10年以上経過している場合は改修工事、5年程経過している場合はトップコートの塗り替えが目安となります。しかし、目安となる期間がまだ来ていなくても防水材を実際に目視してみて補修が必要なサインがあった場合にはなるべく早くメンテナンスを行う事が大切です。

ウレタン防水の補修必要サインは以下のものが挙げられます。

  • 要注意

    • 表面が色褪せてきている
    • 所々ひび割れが発生している
    • 雨上がり、一部分に水たまりが出来ている
    • コケやカビ、雑草が発生している
    • 排水溝の周りにゴミが溜まっている
  • すぐに改修が必要

    室内に雨漏りしている

    防水層が膨らんでいる

    防水層に穴が開いている

ウレタン防水の主な2つの工法

ウレタン防水工事には密着工法と通気緩衝工法の二つがあり、建物や下地の状況によって最適な工法が変わってきます。あなたのお家や建物はどの工法が適しているのか、是非一緒に考えてみてください。

密着工法

密着工法とは下地にウレタン防水材を完全に密着させて塗布する方法です。既存の下地の上に直接塗布していくため、通気性がなく下地の水分の状況によっては膨らみや破断のリスクが高くなってしまいます。しかし、方法がとても簡単で余分な手間が一切かからない為、短い期間で施行する事が可能で、安く工事を依頼することが出来ます。湿気がほとんどなく、下地に水分が含まれている可能性がない方は密着工法がオススメです。

密着工法

通気緩衝工法

通気緩衝工法は、通気効果と緩衝効果を合わせ持ったシートの上にウレタン防水材を塗っていく方法です。密着工法とは違い、既存の下地に直接塗るのではなく間にシートを挟んで塗布していくため、下地の水分の影響による防水層の膨らみや破断を防ぐことが出来ます。密着工法と比べて初期費用が高くなりますが、水分を多く含んでいる可能性が高い、築年数の古い建物やバルコニー、平屋根やマンションの屋上などは通気緩衝工法がオススメです。

通気緩衝工法

まとめ

ウレタン防水は液体状にしたウレタン樹脂を何度も塗り重ねて硬化させる防水工事方法です。価格が安く施行期間が短いというメリットがあり、その他にも建物に負担をかけにくい・匂いがない・様々な下地に対応して既存の下地を撤去せずに上から塗り重ねる事が可能などメリットが数えきれないほど存在します。 一方でウレタン防水の仕上がりが職人さんでないと均一に塗る事が難しく、定期的なメンテナンスが必要・悪徳業者が多いといったデメリットも見られます。ウレタン防水は国内で最も主流となっている安定的な防水工事の1つなので、是非防水工事で悩んでおられる方はウレタン防水を検討してみてはいかがでしょうか?